PIEGA JAPAN

 

第2世代目のCoaxシステムC211 & C111

coax

第2世代目のCoaxシステムは、世界的にも名高い同軸技術の更なる開発を最重要ポイントとしました。現在の磁石システムは最高のエアギャップ誘導で更に強化されたネオジム磁石です。増加されたエアギャップ誘導はフェライト構造の特殊な高張力スチール製のポールプレートの使用でのみ可能となりました。これは、力線の更なる極度な密度を確約させ、システムの効率に対して非常にプラス効果を持たせます。全体の磁気構造の高剛性はポールプレートの改良されたダンピングによって補完されます。高い記録密度を実現した精密なエッチング技術の使用により、フォイル振動膜を駆動するために新しく計画されたフラットコイルレイアウトの性能を著しく向上させることが可能となりました。これはもちろんパルスの忠実性と高い能率レベルのダイナミック動作に好影響を及ぼします。加えて、フォイル振動膜の全体のダンピングは全く新しい概念的アプローチによって、未だ達成されていないレベルにまで高められました。この周波数と時間に関するリニアリティは模範的で、広大な周波数スペクトルを超えてほぼどんなサウンドレベルでも完全に非共鳴の再生を可能にします。システムの解像度は更に向上され、現代的なハイレゾ記録方式の可能性を実演するのに理想的に適しています。

PIEGA同軸リボンシステムは、ミッドレンジとトゥイーターリボンシステムを更に発展させたものです。首尾一貫した開発意欲と新しいアイデアを駆使し、PIEGAは1つのリボンシステムの中に同軸構造の発音ユニットを配置することを実現したのです。
このシステムの特別な機能は、トゥイーターの振動膜がミッドレンジの振動膜に囲まれているという点です。これにより、2枚の振動膜点は同じ平面状にあり、音響の中心軸が交わることが可能となります。結果として、軸上正面でなくとも、各々の周波数帯域の再生をより完璧にします。このシステムは実質的に完璧なインパルス応答の提供が可能となり、一切の色付けを廃した透明感のある再生を可能としたのです。

外側のフォイルは中域に用いられています。極めて強力な駆動系と、非常に軽量で且つ厚さ僅か0.02mmという極薄のアルミフォイルから作られた安定した振動膜で構成されています。非常に高い能率は大きなダイナミクスの実現に貢献し、低域に近い周波数帯域でさえも生き生きとした音質を保証します。中域は周波数帯域と音質双方において模範的なリニアリティを備え、クロスオーバー周波数領域においても補正の必要がありません。
中心に位置するトゥイーターは、PIEGAのアイデンティティーともいえるLDRトゥイーターを基に設計されています。このデザインの際立った特徴は、エンボス構造とひずみなく四隅にマウントされた超薄の振動膜です。さらに、優れたダンピングレベルであらゆる縦揺れを無くします。コンダクターレイアウトは複雑なダイナミクスと熱的特性をリボンの中に取り入れます。非常に強力なマグネットを用いることで、優れた能率を無理なく実現しています。

「C111」と「C211」の主な相違点は、まず、使用されるネオジウムマグネットの質量がC111は477g、C211は751gと、C211の方が60%ほど大きい点が挙げられます。技術的パラメータにおいては、外見からも判断できるように中域用リボン振動膜のサイズも横幅が広くなっており、再生できる周波数帯域も異なります。同軸の能率は単体でC111は100dB 、C211は120dBを誇り、C111は350Hz 、C211は400Hzという低域から使用可能です。トランジェントの良さと均一な大面積で駆動する事による放射エネルギーは、組み合わせる低域用コーンユニットのダイレクトな表現に負ける事はありません。

C211同軸は、手作業で作られ月に約24セットを完成させます。組み立てるのは父親から受け継ぎ専属のエンジニアであるMario Ballabio(マリオ・バラビオ)ともう一人のスタッフのみです。

  • 最強のドライブ性能のための450mT(ミリテスラ)エアギャップ誘導のネオジウム磁石
  • 高張力スチール製のポールプレートが可能にする正確な空間再現力
  • クリーンなCSD(スペクトル減衰累積)をもたらす高内部ダンピングのポールプレート
  • 能率が増加された最適化されたフォイルレイアウト
  • 共鳴を完璧にダンピングさせるフォイルの新しい無質量ダンピング